若くて、健康な時は、若さも健康も当たり前で、ありがたみがわかりません。しかし誰でも年をとります。年をとるにつれて、だれでも多少の差はあれ、肉体のさまざまな部分に問題が生じてきます。つまり、加齢症候群です。
では、それはどうしようもないことなのでしょうか?
オギャーと生まれてから十五〜六年間は、つまり成長期は山を登るようなものです。精神的にも肉体的にもどんどん成長していきます。
成年になるともちろん、社会的、精神的に成長していくとしても、肉体的な成長は止まります。
そして、ある時期からは山を下り始めていきます。老化の進行を止めることは、誰も、できません。
しかし、老化の進行を遅らせることならできます。
どんな天才的なスキーヤーも、雪面を滑り降りるのです。頂上に向かって滑ることはできません。華麗にスロープを描いて滑り降りていくのです。それと同様に、老化をスローダウンさせ、年をとっても、若いころと同様の、いやそれ以上の体力と、健康な体の機能を維持することは可能なのです。
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